怖いカルシウム不足
●骨が弱い日本人
成人の1日あたりのカルシウム所要量は、600mg。しかし、実際には、日本人の多くはこれだけの量を摂取できていないといわれます。600mgの70%しか摂取できていません。また、日本人のカルシウム摂取率は、先進国の中でも最下位です。
■日本人のカルシウム摂取量
■各国のカルシウム摂取率
昔は、日本人の食事といえば、カルシウムたっぷりの小魚や野菜中心のバランスのとれたメニューでした。しかし昭和30年代頃を境に日本人の食生活は大きく変わり、肉料理や加工食品(特にインスタント食品)中心になってきました。また、そもそも日本の土壌にはカルシウムが少ないために、野菜や水などに含まれるカルシウムも少ないらしいのです。こうしたことも、今日の日本人のカルシウム不足の大きな原因となっています。
ご存知の通り、カルシウムは骨や歯をつくる大事な原料にひとつとなっています。しかしそれだけではありません。
●筋肉の伸び縮みをコントロールする
●刺激に対する神経の感受性を鎮める
●アレルギーなどの過剰な反応を抑える
というように、体のあちこちでいろいろな働きをしているのです。
●カルシウムが不足するとどうなるのでしょう
カルシウム不足は、骨や歯がもろくなるだけでなく、いろいろな症状を引き起こします。イライラ怒りっぽくなるのもそのひとつです。
主な症状は次のとおりです。
1.歯がもろくなる
2.骨がもろくなり、骨折や変形がおこりやすくなる
3.骨粗しょう症や骨軟化症を引き起こす
4.高血圧症や動脈硬化、糖尿病を促進させる
2.骨がもろくなり、骨折や変形がおこりやすくなる
3.骨粗しょう症や骨軟化症を引き起こす
4.高血圧症や動脈硬化、糖尿病を促進させる
5.出血したとき血が止まりにくくなる
6.心臓の筋肉の収縮異常により心筋梗塞の原因となる
6.心臓の筋肉の収縮異常により心筋梗塞の原因となる
7.神経過敏になり、イライラする
●食事で骨ケアしましょう
成人では
●運動で骨ケアしましょう
骨ケアにも運動は欠かせません。運動して骨に負荷をかけることで骨に電気が走り、カルシウムが沈着しやすくなります。また筋肉が強化されて骨を保護し、骨折しにくくなるという面もあります。若い頃から運動を続けてきた人や、日常生活で体をよく動かしている人は骨密度が高いというデータもあります。
骨ケアには激しすぎる運動でなければ、どんなものでもOK。毎日できるような運動を長続きさせることが肝心です。これから何か始めるとしたら、ウォーキングがオススメ。地球にはたらく重力で、歩くだけでしっかり骨に負荷をかけることができます。1日1時間を目標に、それがムリならせめて30分多めに歩くことを続けてみましょう。
●食事で骨ケアしましょう
成人では
※カルシウムが多い食事
・牛乳・・・牛乳に含まれる乳糖にはカルシウムの吸収を促進するはたらきがある。カルシウムが最も骨に蓄積されやすいのは夜。夕食後に飲むのが一番効果的。
・ヨーグルトやチーズ・・・牛乳を飲むとお腹がくだってしまうという方には、チーズやヨーグルトなどの乳製品がオススメです。
・ヨーグルトやチーズ・・・牛乳を飲むとお腹がくだってしまうという方には、チーズやヨーグルトなどの乳製品がオススメです。
・小魚・・・ 骨ごと食べられる小魚はつみれにしたり、ふりかけにしたりといろいろアレンジできます。また南蛮漬けやサラダなど、お酢を使って調理するとさらにカルシウムの吸収がアップします。
1日に600mg以上のカルシウムが必要です。しかし、残念ながらカルシウムはどんな食品にもたっぷり含まれているわけではなく、さらに吸収率もあまりよくありません。普段から心してカルシウム摂取につとめましょう。●運動で骨ケアしましょう
骨ケアにも運動は欠かせません。運動して骨に負荷をかけることで骨に電気が走り、カルシウムが沈着しやすくなります。また筋肉が強化されて骨を保護し、骨折しにくくなるという面もあります。若い頃から運動を続けてきた人や、日常生活で体をよく動かしている人は骨密度が高いというデータもあります。
骨ケアには激しすぎる運動でなければ、どんなものでもOK。毎日できるような運動を長続きさせることが肝心です。これから何か始めるとしたら、ウォーキングがオススメ。地球にはたらく重力で、歩くだけでしっかり骨に負荷をかけることができます。1日1時間を目標に、それがムリならせめて30分多めに歩くことを続けてみましょう。
カルシウムのお話
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